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ファーストパックについて知ってほしい!
地元の中学生と“働くということ”を考えた2日間

花用包装袋の企画・製造・販売をしているファーストパック。 2023年9月7日(木)、8日(金)にて、地元の中学生を対象とした職場体験学習を実施しました。地域に誇れる企業をめざしているファーストパックとして、地元の中学生へ伝えられることは何だろう?と考え取り組んだ職場体験学習は、どんな2日間となったのでしょうか。

働くということ、ものづくりの魅力を伝えたい

参加してくださったのは久留米市立三潴中学校2年生の5名です。「物を作るのが好き」「どんな物が作られているのか気になる」など、製造業に興味のある5名が来てくれました。この職場体験学習は、将来を担う地域の中学生に働くということを学んでもらい、自分の将来について考えるきっかけとなるよう、総合的な学習の一環として実施されています。 

久留米市立三潴中学校が定める具体的な目的は3点あります。

・働くことの厳しさと喜びを体験することで、自らの生活を省みて、目的を持った日常生活を送り、意欲的な中学校生活を過ごそうとする意識を育てる 
・働く人々と直接触れ合うことを通じて、生き方を学ばせる
・自分の将来を見つめるきっかけとし、働くことの意義や職業選択について考える姿勢を育てる

これらをファーストパックでの職場体験学習を通して学んでもらえるよう、何を体験してもらうか、どうすれば分かりやすく楽しく体験してもらえるかを社内の各部門で考え、体験スケジュールを作成しました。

また、このスケジュールは工程における各部門との連携も意識して作成しています。製造プロセスを順に学んでもらうことはもちろんですが、全工程をスケジュールに組み込むことで、一部社員だけではなく全社員が担当者意識を持ち、チームワークをより深められるようにという思いもあります。ファーストパック社員もこの機会を成長へと繋げられるよう全社員で取り組みました。

初めての “仕事”に前向きに取り組んでもらった2日間

ここからは実際の様子を先ほどの職場体験学習の3つの目的と照らし合わせてご紹介します。

働くことの厳しさと喜びを体験 
今回の職場体験学習では製造業について知ってもらうことをポイントとしていたので、 どんな流れで商品が出来上がるのか過程を知ってもらえるように、なぜこの作業が必要なのかについても説明しながら進めていきました。 
グラビア部門では調色体験、有孔部門では小巻ロールの加工体験を実施し、細やかな調整や丁寧な作業の重要性を体験してもらうことができました。製袋部門では製品揃え、仕上げ部門では商品のピッキング、事務部門では出荷作業を行ってもらい、商品の知識が必要なこと、作業の正確性が大切なことを知ってもらうことができました。 実際に中学生のみなさんにも作業をしてもらったことで、製造業についてはもちろん、見ているだけでは分からないその部門特有の特徴や作業の重要性、責任感についても感じてもらえたと思います。 
また、作業をする中で社員から「うまくなったね!」「綺麗にできたね!」という言葉を貰った時には中学生のみなさんも笑顔に。働くということは大変なことばかりではなく、できなかったことができるようになる喜びもあるということも感じてもらえたのではないでしょうか。

左上:見本の色に近づけるのが難しかった調色体験 右上:小巻ロールの加工体験
左下:製品揃え体験 右下:ハンドリフトの操作も体験してもらいました!

②働く人々と直接触れ合う
体験をしてもらった中でも中学生のみなさんが苦戦していたのが、製袋部門での製品揃え体験でした。これは、1セット100枚の袋を机の上でトントンしながら袋の高さや縁を綺麗に揃える作業です。袋同士が滑ってしまい、揃えることがとても難しい!
そんな中、普段その作業を行っている社員から「お金をもらって販売しているものなので、綺麗をモットーに仕事を行っている」という言葉が。社員の仕事への向き合い方を聞き、中学生のみなさんも丁寧に製品揃えを行ってくれました。実際に働いている社員との交流を通して、働くうえで大切にしていること、責任を持って自分の仕事を行うことなど、働く人としての心構えや意識を伝えることができたように思います。

左上:体験以外の説明もしっかり聞いてくれました! 右上:仕上げ部門での包装作業
左下:出荷業務体験 左下:企画開発会議にも参加!

③自分の将来を見つめるきっかけとする
2日目の最後に振り返り会を行いました。その中で、どの部門での体験が楽しかったかを聞くと、「グラビア部門の調色体験が楽しかった」「ハンドリフトの操作がおもしろかった」など、達成感のある表情で話してくれました。初めてのことに挑戦することは、自分を知ることや世界が広がることに繋がると思います。ファーストパックで体験した2日間が、自分の得意なことや興味があること、挑戦してみたいことを知るきっかけとなり、今後の将来を考える時のヒントとなれば嬉しいです。

職場体験学習がもたらしてくれたもの

今回の職場体験学習はファーストパック社員にとっても得たものが多い2日間となりました。担当者の中には、「自分の仕事を紹介することで改めておもしろさに気づき、資格を取ろうと思った」と話す社員も。職場体験学習の目的の1つに「将来を見つめるきっかけとする」とありましたが、中学生のみなさんだけではなくファーストパックの社員にとっても、一人ひとりが自分の仕事と向き合い、働くということを改めて考えるきっかけになりました。
また、仕事についての説明や作業内容を伝える担当者に対して、同じ部門の社員が激励の声をかけたり、説明している様子を見守っていたりする場面もありました。社員同士のコミュニケーションやチームワークも高まり、ファーストパックとしての成長にも繋がった職場体験学習となりました。 

2日間という期間はあっという間でしたが、製造業について知ってもらえ、ファーストパックという名前を覚えてもらえた2日間になったと思います。限られた時間の中で働くということを全て伝えることは難しいですが、ある社員がこんな話をしていました。 
―ファーストパックは年間で約1億枚のお花を包む袋を作っている。お花を誰かにプレゼントする時には、笑顔になることが多い。自分たちの仕事が1億回の笑顔に繋がっている― 
この言葉に働くということの意義がつまっていると感じました。中学生のみなさんもこの話はイメージがしやすかったようで、笑顔でうなずきながら聞いてくれていました。
「届ける力になろう もっと笑顔を咲かそう」をミッションとして掲げているファーストパック。社員が話したように、さらに多くの笑顔に繋がるよう、そして地域の活性化にも繋がるよう、今後も社会に貢献できる活動を続けていきます。

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